今年始め、保健師さんから、「もう自宅介護はむりですよ」と言われ、長老の施設入居を決意した両親は、しばらく寂しそうでした。すぐに会いに行くことができるように近所の小規模施設にお世話してもらっていますが、母が行くと「迎えに来てくれてよかった!早く帰ろう!」と大変でした。毎回後ろ髪を引かれる思いで施設を後にしていますが、スタフの方が本当に家族のように接してくれていて、今では私たちが行くと「夢みたい」と喜んでくれて、帰りには「またね~!無理せんようにね!」と私たちを気遣って手を振ってくれます。
そんな長老も今月11月6日に103歳のお誕生日を元気に迎えることができました。
お誕生会を盛大にと思っていたのですが、長老の体力を考慮しお昼から自宅に連れて帰り、家族で早めの夕食にとお寿司を食べました。終始長老は嬉しそうにはしゃいでいました。笑って私の肩を叩く力から、まだまだ大丈夫だと安心しております(笑)
さてさて、長老から離れた母は、結婚して初めて自分のやりたいことを始めました!
そ!れ!は!THE日本舞踊!
一人で行動できない母は、私の娘をその気させて一緒に通うことに!
初日、帰ってきた娘は大笑いで母の様子を報告してくれました。たくさん笑わせてくれた(勿論本人は真面目)挙句、自分の出番が終わると、お稽古中に居眠りしたそうです。帰った母の汗を見て、想像して笑ってしまいました。それでも、自分の時間を持つことができキラキラした母を見て、私はなんだかホッとしたのです。
長老は、時折正気に戻るのか、私の両親を思い「私の為にあの子達の老後を楽しむ時間がなくなった」と悲しそうに言ってましたが、先日、長老にも、日舞の話をすると、大笑いしてました。「私のほうがましや!」とも申しておりました。すごい自信や!(笑)
そうそう!忘れてはいけない!本当に嬉しい事!長老を訪ねてくれる近所の方々に感謝します。昨今、身内でもなかなか様子を見に行く人がいない中、ご近所の方が時々長老に会いに行ってくれてるのを知り、なんだかとっても感動したのです。まだまだ世の中捨てたもんじゃないですよ!ありがとうございます。
2015-11-26 12:13:31
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